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演奏会のお知らせ Annuncio del concerto
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​第48回定期演奏会

入場無料 (未就学のお子様は入場ご遠慮いただいております)

   2020年はいろいろな意味で節目の年。戦後75年、戦時の記憶がますます薄れていく中忘れてはいけない事がある。そんな事を思い巡らす中でのメッセージをお送り出来たらと考えてのプログラムをご用意しました。
   まず第一部では私たちが得意とする現代邦人作曲家の作品を2点。小林由直氏の作品からは「冬の樹」。今回お聴きいただくのは作曲者の了承も得て、もう聴く事が叶わないと思われていた初期の版になります。若き日の作風がストレートに表されたそれは別の作品と言っても過言ではないでしょう。続く帰山氏の作品からは名作「序曲」、帰山氏が「二度の時代」と呼ぶ作風を持った時代の魁となる作品。重厚な低音群の活躍にもご期待ください。
   第二部は没後80年となる巨匠ジュリオ・デ・ミケーリの作品から「交響的前奏曲」と組曲「エジプトの幻影」をお届けします。いずれも著名な作品ですが、今回は新たに発見されたフルスコアを元に石村隆行先生に校訂を施していただき、ハープやチェレスタなどを加えた本来の編成を企図した彩り豊かな響きに。今までこの作品を弾かれた、聴かれた皆様にも生まれ変わった姿をお聴きいただきたいところ。2つの作品の間にはハープとハルモニウムの響きが夢幻的な世界を生み出すフィリオリーニのオペラの前奏曲を配置しました。こちらも殆ど演奏機会のない作品で貴重な機会となります。浪漫的な響きに満たされた第二部は次世代コンコルディアへの掛け橋に。
   第三部、今を遡る事77年、太平洋戦争の只中にあった1942年の日本。ハワイマレー沖海戦からセイロン沖海戦まで連勝を続けた海軍の記念日にあたる5月27日、NHK大阪放送局によって企画された3つの行進曲。武井守成、服部正という斯界気鋭にまじり、何故か大澤壽人の名が。現在再評価が進む天才作曲家が遺した唯一のマンドリンオリジナル作品はどのように生まれたのか。77年振りに揃う行進曲は何を語りかけるでしょうか。そして全く同じ時期に同じコンセプトで作曲された中野二郎の知られざる作品「翼の歌」。東京、大阪、名古屋の3つの地域の斯界の大先達たちのこれまで見えなかったもう一つの顔を浮き彫りにしていきます。デ・ミケーリとこうした作曲家たちが同世代という点も注目です。
   そして最後にお送りするのは熊谷賢一畢生の大作「群炎V 祈りと希望」。本来歌曲「広島へ」を主題としたカンタータ的な作品として構想されながら最終的には純器楽曲となった本作は、どこかの団体から委嘱を受けたのではなく熊谷氏がその後半生の長い期間をかけて苦難の末に生み落とした、まさに叫びと祈りの音楽とも呼べる最後の大作。歌曲「広島へ」と共に熊谷氏が描きだそうとした作品の真の姿に迫ります。
   私たちが次の時代に向けて問いかける2020年のメッセージをどうぞお聴きにいらしてください。 

Messagio
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ソプラノ独唱 和田悠花

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2020年9月5日 [土] 時刻未定

急告:新型コロナウイルスの感染拡大防止、政府および地方自治体の方針を踏まえ、6/20(土)に開催を予定しておりました第48回定期演奏会は9/5(土)に延期といたします。

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