演奏会のお知らせ Annuncio del concerto

   2020年はいろいろな意味で節目の年。戦後75年、戦時の記憶がますます薄れていく中忘れてはいけない事がある。そんな事を思い巡らす中でのメッセージをお送り出来たらと考えてのプログラムをご用意しました。と前回のチラシに書きました。

  しかしながらこの間のコロナウィルスによる未曾有の事態をうけ、当初予定していた演奏会は9月に延期となりました。そうした状況において私たちは演奏会を実施する事といたしました。

   第一部、本年よりコンコルディアでは「我が始祖たちの時代」として、戦争によって分断された時代の向こう側の作品たちを取り上げていきます。第一回となる今年は戦時に埋もれた作品達に焦点を当てます。 今を遡る事77年、太平洋戦争の只中にあった1942年の日本。ハワイマレー沖海戦からセイロン沖海戦まで連勝を続けた海軍の記念日にあたる5月27日、NHK大阪放送局によって企画された3つの行進曲。武井守成、服部正という斯界気鋭にまじり、何故か大澤壽人の名が。現在再評価が進む天才作曲家が遺した唯一のマンドリンオリジナル作品はどのように生まれたのか。77年振りに揃う行進曲は何を語りかけるでしょうか。そして全く同じ時期に同じコンセプトで作曲された中野二郎の知られざる作品「翼の歌」。戦時の統制下東京、大阪、名古屋の3つの地域の斯界の大先達たちは何を考え日々を生きていたのでしょうか。また、小林由直氏の作品からは「冬の樹」。今回お聴きいただくのは作曲者の了承も得て、もう聴く事が叶わないと思われていた初期の版になります。若き日の作風がストレートに表されたそれは別の作品と言っても過言ではないでしょう。

   第二部では没後80年となる巨匠ジュリオ・デ・ミケーリの作品から「交響的前奏曲」と組曲「エジプトの幻影」をお届けします。いずれも著名な作品ですが、今回は新たに発見されたフルスコアを元に石村隆行先生に校訂を施していただき、ハープやチェレスタなどを加えた本来の編成を企図した彩り豊かな響きに。今までこの作品を弾かれた、聴かれた皆様にも生まれ変わった姿をお聴きいただきたいところ。2つの作品の間にはハープとハルモニウムの響きが夢幻的な世界を生み出すフィリオリーニのオペラの前奏曲を配置しました。こちらも殆ど演奏機会のない作品で貴重な機会となります。浪漫的な響きに満たされた第二部は次世代コンコルディアへの掛け橋になっていきます。 

    新しいコンコルディアのスタート、ぜひご来聴ください。

Messagio
   第48回定期演奏会は新型コロナウィルスの影響で練習期間の中断、再開後の練習での社会的距離の確保と練習会場確保難等の関係で開催規模を縮小する事といたしました。
    残念ながら、当初予定していた熊谷賢一畢生の大作「群炎V 祈りと希望」については第50回定期演奏会にて演奏予定といたします。本来第一部に繰り上がった戦中作品と組み合わせる事の意味合いこそを本義としておりましたが、準備期間を考慮し、万全な演奏をお届けする為の苦渋の決断となりました。また、帰山栄治「序曲」については第49回定期演奏会にて演奏予定といたします。
    楽しみにしてくださった方々には心よりお詫び申し上げます。

謹告

オンラインチケットは7/13 よりPassMarketにてお申し込みいただけます。

運営上の都合により、本公演の最大入場者数は220名とする事といたしました。

ルネこだいら大ホールの2階席はご利用になれませんのであらかじめご了承ください。

© 2020 Mandolin Orchestra Concordia